北海道東川町天人峡

2018年05月31


日本の滝百選に戻る

Road Map :R237を北美瑛から道々213号線に入り天人峡に至る。
Route Map:予定通りに ”敷島の滝”まで足を伸ばしたが、忠別川の増水
            に阻まれた。
日本の滝百選』 羽衣の滝は簡単に見ることが出来たが、敷島の滝へは遊歩道崩壊で到達出来なかった。
ウィキペディアから
  大雪山系の東側、忠別川の侵食によってできた渓谷である天人峡の一角に位置する。 落差は270mで、北海道内では最大、全国でも立山の称名滝(350m)に次ぐ日本第二位の滝とされている(諸説あり)。
  滝の地質は、上部は溶結凝灰岩、中部は軽石質凝灰岩、下部は第三紀火山岩となっており、地質の相異による浸蝕度の変化が、絶壁を7段に屈折しながら落下する複雑なの流れとなり、それが独特な趣となっている。
羽衣の滝、敷島の滝
  まあ、何の意味があるのか判らない遊歩道通行止には驚かされたし、
簡単に行けると思っていた敷島の滝への遊歩道崩壊も残念だった。
  少々の荒れた遊歩道跡なら無理してでも行くつもりではあったが、増水で通れないのは仕方なかったと思う。
  敷島の滝へ行けないと判っていれば、最初に滝見台へ登っていたのにと、これも残念だったたし、あくる日のリベンジもガスガスで滝見台に登っても何も見えない状態で、これなら雨の日に登っておけば良かったと後悔した。
〔001〕羽衣の滝 (落差270m)
  今回の北海道遠征は日本の滝百選の消化であり、北海道には ”アシリベツの滝”と ”羽衣の滝”しか残っていない。 ”羽衣の滝”は長年、見晴らし台付近の土砂崩れで通行止めとなっていたが、昨年、遊歩道が改修されて通行止めが解除されたと聞いたので、今年には行ってみようと計画していた。
はごろものたき
敷島の滝(落差20m)
羽衣の滝まで:13分
全行動時間:1時間24分(敷島の滝まで到達出来ず)
駐車場の一番奥には無料足湯があったが、これには用が無かった。
季節外れなのか? 天人峡の無料駐車場に
着いた時はガラガラ状態であった。
これが ”天人峡”の人気スポットらしいが、天気が悪くインスタ映えはしなかった。
柱状節理なのはよく判った。
へ〜〜! ここからトムラウシに行けるのだ。
しかし、遠過ぎるのでここからは行きたくない。
9時41分に駐車場を出発して歩き始めると、直ぐに滝見台への登山口が出て来た。 遊歩道が崖崩れ通行止めの間は滝見台からしか ”羽衣の滝”を見るすべがなかった様だ。 今回は敷島の滝へも行きたいので、復路に
余裕があれば登ってみる予定。
粘土質の壁に見えるが、これが ”涙岩”らしい。
雨が降っているにに一枚岩に涙は流れていなかった。
”涙岩”は景勝地らしいが、汚い一枚岩があるだけだった。
ゲゲ! 遊歩道の入口がしっかりと通行止めされていた。 遊歩道は昨年に復旧、
通行止解除されたのではないのか? 当然、北海道まで来て、ここでオメオメと
引き返す訳には行かない。 体当たり、強行突破だ。
雪解け水の影響か、忠別川はかなり増水しているのではと思えた。
この水が ”羽衣の滝”に流れ落ちているのでは無いと
予備知識として知っていた。
遊歩道は綺麗に整備されており、何が理由で通行止なのか判らない。
遊歩道を13分程歩くと滝見所に着いた。 この滝見所の橋は従来の
物なのか復旧されたものなのかは判らなかったが、新しく見えるので
復旧されたものだろう。 前方に羽衣ダムの綺麗な流れが見えていた。
ここが昨年に改修された個所なのだろうか?
落差270m、7段の ”羽衣の滝”を見るが、
ここからだと滝の全容が見えていなかった。
右側上からも大きな滝が合流しているが、ここからは見えていない。 右上の滝を見ると下の滝が半分隠れてしまう。 7段あると言う上段の滝も見えていない。
滝に近付くと一つの滝しか見えなくなってしまう。
滝全体を見るには、やはり滝見台に登る必要がありそうだ。
続いて ”敷島の滝”へ行こうとすると、敷島の滝への遊歩道入口も
通行止となっていた。 通行止は良いとしても、今や遊歩道の形跡が
無くなってしまっていた。 道標にあった ”敷島の滝 1.5km
徒歩30分”の表示はなんだったんだ。
左の写真の砂防ダム近くにあった記念碑?
ちょっとした高巻きから見下ろした忠別川の流れ。
遊歩道とは言えないが、かすかながら踏み跡があるので、
この時点では ”敷島の滝”まで軽く往復出来るだろうと考えていた。
下って行くと崖が崩れていたが、青色の細いロープが
ガイドする様に張られていた。
崖っぷちの道には比較的に新しいテープが張られていたので、
この道で間違いはない感じを受けた。
川沿いに歩けないので、ここで引返そう(1回目)と思ったが、
前方に遊歩道の橋が見えた。 橋まで行けば後はなんとかなるの
ではと頑張って進むことにした。
遊歩道跡(踏み跡)が無くなり、河原に下りてしまう。
河原沿いに歩けるのかと思ったが・・・
道は完全に無くなっているが、橋がある場所が判ったので、
藪扱きをして橋に向かう。 この時点ではクマのことはすっかり
忘れており、クマ避け鈴は付けていなかった。
対岸(左岸)にそこそこ大きな滝が見えたが、
この大きさなの滝でも無名滝だと思う。
橋の上から見た ”忠別川”の激しい流れ。
薮扱きして橋に着くことが出来たが、床の鉄板が腐っていないか
チェックしながら渡る。 この橋が出来た頃の遊歩道は快適な道
だったんだろう。
比較的に新しいと思われるナビテープも出て来る。
ここから沢に向かって下って行く。
橋を渡れば遊歩道の痕跡が出て来て一安心出来たが。
この上流に滝があるのでは、と期待しながら沢へ下る。
100m程の先にあり樹木で隠れてはいるが、肉眼では ”敷島の滝”だとはっきり判った。 これで滝を
見たことにしておく手もあるが、滝見マニアには
それは許されないだろう。
沢に下りて見ても ”敷島の滝”の姿は無かった。 本来の遊歩道はここから川沿いに
飛び石で進むようであるが、増水していて飛び石が使えない。 長靴でも沢靴でも
遡上出来る水量ではなかった。ここで諦めて引き返す(2回目)ことに決める。
気が抜けて前方を眺めていると、大きな滝が見えた。
沢を通れないのであれば高巻きしようとしたが、ここは崩れ易く、
危険過ぎるので、引き返して高巻き出来る所を探すことにした。
遊歩道の橋に戻る。
やはり、沢沿いに進むのが正解なのか、高巻きするにも踏み跡が
見当たらない。 この藪扱きがいつまで続くのか考えるとと、今度は
本当に諦めて引き返す(3回目)ことにした。 遊歩道と聞いていたので
現実の荒廃振りにがっかりして諦めて引き返す。
まだ崩れ続けているので、注意して通過する。
崖崩れ地点に戻って来る。
無事(?)に滝見所に戻って来て、折角なので再度、滝見をしておく。
”羽衣ダム”に寄ってみる。
右上の滝を見ようとすると、左下の滝が隠れてしまう。
更に右上の滝を見ようとすると、左下の滝は完全に隠れてしまう。
この時点では滝見台に登るが気が満々にあったが・・・
ここからだと左下の滝は見えているが、右上の滝はまったく見えない。
遊歩道の通行止ゲートに戻り、見付からない様にゲートを抜ける。
この通行止のお蔭で貸切りの遊歩道を歩くことが出来た。
滝見台へ登るつもりであったが、小雨が降って来て、
雨足が強くなると困るので、滝見台に登るのは取り止めて、
明日、再訪して滝見台へ登ることにした。
敷島の滝への遊歩道が整備されていたなら、簡単に行って、簡単に
戻って来る予定であったが、荒れ果てた遊歩道跡と増水した忠別川で
往復1時間43分の時間を要して駐車場に戻る。
心残りが一杯出来たが、日本の滝百選の消化は出来た。
”羽衣の滝”までは13分で到達したが、
”敷島の滝”へは50分掛けても到達出来なかった。
5月30日 三段の滝 ラルマナイの滝 白扇の滝 白帆の滝 アシリベツの滝 鱒見の滝 −−
5月31日 三段滝 青い池 白金不動の滝 白髭の滝 羽衣の滝 敷島の滝 当麻鍾乳洞
6月01日 志幌加別川の滝 天龍の滝 千鳥ヶ滝 美笛の滝 三階滝 −− −−
'18年北海道の滝巡り
(2022年8月3日 更新)